ソルガムの国内圃場、始動しています

ソルガムの国内圃場、始動しています

binexは化石燃料による地球温暖化と温暖化や人口爆発がもたらす食糧難の解決を目指すソーシャルベンチャーです。というと、「なんだかちょっとビジョンが大きすぎて、胸やけする…」という方もいるかもしれません。そこで今日は現場感のある圃場をご紹介したいと思います!

 binexがエネルギー源、食糧の資源作物と位置付けるのがソルガムという植物で、すでに日本国内5か所の圃場で栽培が始まっています。今後の事業展開に向け、それぞれの圃場では異なる目的をもって試験栽培を行っているんです。

 国内各地に散らばったそれぞれの圃場で、栽培を通して、どんなことを評価したいのかを簡単に紹介させて頂きます。

 

福島県の圃場

県内2か所に圃場があり、燃料と食糧、それぞれの用途に最適な品種を栽培しています。また、地下2メートル以上もの深さまで成長するソルガムの根にどれほどの炭素が固定されるのかを数値化する方法論を確立するための検証も行っています。

 

長野県の圃場

子実がたくさんなる品種を栽培し、地元の生産者の協力を得て、製粉にしたり、発芽した実を発酵させてビールをつくったりと、食材としての可能性を研究している圃場です。食の地産地消バリューチェーン構築にむけ、生産から加工、消費までをつなぐパートナーづくりを進めています。

 

熊本県の圃場

化学触媒を使わず、バクテリアの生体反応を利用したバイオプロセスでエタノールをつくるための糖度の高いソルガムを栽培しています。茎の搾汁液に適したバクテリアの共同研究を大学とともに行っています。

 

鹿児島県の圃場

日本では一般的にソルガムの播種は春、収穫は秋ですが、より短い期間でも育つ品種を栽培しています。収穫をせず、わざと立ち枯れのままにして冬を越すことで、燃料化のための生産プロセスを減らしたり、エネルギー密度を検証したりする予定です。

 

沖縄県の圃場

センサーを試験的に導入し、温度や湿度、風速など圃場の環境をモニタリングしています。将来的にソルガムの栽培管理ができるようにするためです。また、年間を通して温暖な地域の特性をいかし、穂がつく前に収穫することで、年に3回茎や葉を刈ることが可能になるため、その検証を行っています。

 

binexのもつ知見を生産者パートナーさんと共有しつつ、ソルガムの生長を通して、それぞれの土地で日々さまざまな発見があります。日本の圃場で蓄積された知見は、今後海外での大規模栽培時に生かしていく予定です。

そして、やはり楽しみな収穫。
そのうち、収穫の様子もアップしたいと思っています。ぜひお楽しみに!

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